1.
若いうちは、自分の感受性が世界で一番美しいと信じ、自分の傷口が世界で一番深いと信じるものだ。
三島由紀夫
2.
不道徳とは、自分の行動に対して責任を取らないことである。道徳とは、自分で作った規則に従って、自分で自分を縛ることだ。
三島由紀夫
3.
肉体こそが私の寺院であり、私の芸術の真のキャンバスだった。魂は目に見えないが、肉体は目に見える。目に見えないものを信じるためには、まず目に見えるものを極限まで鍛え上げなければならない。
三島由紀夫
4.
孤独とは、決して一人でいることではない。大勢の人間の中にいながら、自分の一番大切なものが誰にも伝わらない状態をいうのである。
三島由紀夫
5.
絶望は青年の特権である。なぜなら、青年だけがその絶望をエネルギーに変えて、全く新しい自分を作り出すことができるからだ。
三島由紀夫
6.
愛されることは幸福ではない。愛することこそが幸福だ。そして、自分の愛が相手に届かぬかもしれないという恐怖に耐えることこそが、愛の気高さである。
三島由紀夫
7.
人間は誰もが自分の人生の主役であり、同時に自分の人生の最高の演出家でなければならない。
三島由紀夫
8.
教養とは、知性の洗練ではなく、感性の節制である。
三島由紀夫
9.
仕事において最も大切なのは、他人の評価ではなく、自分がその仕事に対してどれほど誠実であったかという自己規律である。プロフェッショナルとは、誰も見ていないところで自分を最も厳しく律することができる人間のことだ。
三島由紀夫
10.
美というものは、それを認識した瞬間に、私たちの日常を破壊してしまう恐ろしい毒薬のようなものである。
三島由紀夫
11.
青春の本質は、不敵な無計画性と、未来に対する根拠のない自信にある。
三島由紀夫
12.
他人の目を気にして生きる人生は、他人の書いた脚本を演じる大根役者のようなものだ。自分の舞台は、自分で書いた台詞で満たさなければならない。
三島由紀夫
13.
努力とは、才能の不足を補うためのものではない。自分の才能がどこまで通用するのか、その限界を見極めるために命を削る行為である。
三島由紀夫
14.
本当の優しさとは、強さを極めた者が、その強さを隠して他者に接するときに初めて生まれるものである。弱者の優しさは、ただの保身に過ぎない。
三島由紀夫
15.
退屈こそが現代人の最大の病であり、私たちはその退屈を紛らわせるために、さして好きでもない人間と付き合い、意味のない会話を交わしている。
三島由紀夫
16.
金銭で買える最高のものは、他人に頭を下げずに済むという自由の権利である。
三島由紀夫
17.
言葉は刃物と同じだ。使い方を誤れば人を傷つけるが、正しく使えば、人間の複雑な内面を鮮やかに切り開く最高の手術刀になる。
三島由紀夫
18.
嫉妬は、自分が戦うべき相手から逃げている証拠である。本当に戦うべきは、昨日の自分自身なのだ。
三島由紀夫
19.
私は、自分の死をどのようにデザインするかを常に考えてきた。生を美しく完成させるためには、その終わり方にも完璧な形式美が求められるからだ。
三島由紀夫
20.
幸福な家庭というものは、時として個人の天才や情熱を吸い尽くす底なし沼になる。
三島由紀夫
21.
男が本当に誇るべきは、過去の勲章ではなく、今この瞬間にどれほど危険な挑戦に向き合っているかという緊張感である。
三島由紀夫
22.
妥協を知る大人は賢く見えるが、それはただ精神の老化が始まっているに過ぎない。純粋であり続けることの苦痛から逃げてはならない。
三島由紀夫
23.
文武両道とは、言葉の世界と肉体の世界を激しく往復することだ。言葉で世界を構築し、肉体でそれを実践する。この二つが揃って初めて、人間は完全な存在へと近づくことができる。
三島由紀夫
24.
人間関係を円滑にするのは、深い理解ではなく、お互いの不可侵領域を認め合うという冷徹な礼儀作法である。
三島由紀夫
25.
命よりも大切な価値がある。それを見つけられない人生は、ただ呼吸をしているだけの永すぎる死に等しい。
三島由紀夫

